
入社した時は気にしてなかったけど、いつかは自分もそうなる時が来ると考えたら絶対に嫌な人も多いはず。
今の会社に長居する気も無いので、いっそのこと転勤無しのホワイト企業に転職してしまおうかと考えていませんか?
この記事では「転勤無しのホワイト企業に入る方法」をメインテーマにお伝えしていきます。
- 転勤の多い業界・職種
- 転勤をするメリット・デメリット
- 転勤を拒否できない理由
私と同じように転勤したくないと考える方向けに、ホワイト企業に転職出来る知識もフルでまとめました。
最後まで読んで頂いて、これからの転職に活かして貰えると幸いです。
目次
ホワイト企業で転勤無しが良いなら中小企業を視野に入れること

転勤無しのホワイト企業を狙うのであれば、大企業よりも中小企業を狙うのが良いです。
というのも、中小企業ならそもそも転勤先が無いことが多いからですね。
逆に大企業ですと、
- 全国に支社が複数ある
- 3~5年スパンで転勤がある
- 転勤がない会社が少ない
終身雇用が前提の働き方になるので、色んな場所での勤務を経験して成長して欲しいということでしょう。
とは言え、大企業の福利厚生などは光るものがありますから、どっちを優先するかは人それぞれですね。
しかし、求人をしっかり探せば中小企業でもホワイト企業は数多くありますし、会社の規模を無視すればもっと簡単に見つかりますよ。
実際に転職活動をすると分かりますが、転勤の有無も事前に確認できるので色んな会社を見てみることをオススメします。

地域社員のような雇用形態で入社する方法も

正社員ではなくなるので、会社によってはボーナスが低いなどデメリットはありますが、
大企業の福利厚生がしっかり受けられるので良いですよね。
好みが別れますが、転勤をしたくないという気持ちが強いのであれば地域社員もありです。
2020年から「同一労働同一賃金」が大企業で始まっているので、これから雇用形態による待遇格差もどんどん減っていきます。
今後は正社員以外の働き方もトレンドになっていきますよ。

転勤の多い業界

会社の規模によって転勤が決まるのも1つありますが、業界によって転勤が多くなることも。
転勤無しを狙うならその業界は出来るだけ避けた方が無難です。
- 金融業
- 不動産業
- 建設業
- 製造業
- 商社関係
1つずつ見ていきましょう。
金融業界について
金融業界は銀行や保険会社など様々ですが、社員が数年と同じ支店に居続けることを嫌う傾向にあります。
というのも金銭が絡む仕事なので、横領などの不正を防止するために転勤を設けています。
自分がするとは思っていなくても、他社員から悪い話を持ち掛けられることもあるようですね…。
フラットと言えば聞こえはいいですが、社員同士であんまり濃密な関係になることは好まれません。

不動産業について
不動産業も転勤が多いことで有名です。
いわゆる「デベロッパー」というやつですね。
金融系と同じく全国に支店も多いので、色んな拠点を転々とすることが多いのが特徴。
また、正社員ではなくてパートの人でも近場の支店間を異動とかも結構多いです。

建設業について
建設業は「ゼネコン」とも呼ばれますが、こちらも転勤が頻繁に起こります。
工事が大体1~2年くらいのスパンで終わることが多く、終わったら他の場所に移動する兼ね合いです。
しかも全国各地で工事はしていますから、全国規模でどこに行くか分からないというのがなんとも言えませんね…。
土木関係の工事に関しては数年かかるのですぐに転勤という訳では無いですが、
山奥などの立地が非常に悪い場所が多いので、住む場所にも苦労しそうです…。

製造業について
メーカーも転勤が多いことで有名です。
私も前職はメーカー勤務だったのでよく分かりますが、3年に一度くらいはどんな社員でも配置転換や転勤がありましたね。
管理職になると本当にいつ異動になるか分かりません。
老舗なメーカーだと古い価値観が未だに根強く残っているので、自分と合うかどうかも重要になってきます。

商社について
商社は当たり前のように転勤があります。
しかも、海外転勤したりすることも多いので、海外に抵抗が無い人じゃないと厳しいかなと。
ですが、年収はやはり破格の金額になることが多いので一長一短ですね。
入社する段階から転勤も視野に入れていると思うので、商社で悩む人はあまりいないかもしれませんが。

転勤の少ない業界

転勤の多い業界をいくつか紹介しましたが、逆に転勤の少ない業界も紹介していきます。
やはり業界によって仕事内容に差が出るので、それに合わせて転勤の頻度も変わってくるのかなと。
- IT企業
- インフラ関係
- 地方公務員
IT企業
IT企業は転勤が少ないことで有名です。
というのも働く場所に縛られないというのがポイントで、PCさえあれば仕事が基本的に出来ますよね。
テレワークやフレックスタイムのような柔軟な働き方がしやすいのも特徴。
会社自体が1つしかない場合も多く、転勤する場所がそもそも無いということもあります。
しかし、IT企業と言ってもピンキリで会社ごとに特徴も全然違うので、一概には言えません。

インフラ関係
インフラ関係の仕事は地域密着型の仕事になるので転勤も少なくなってきます。
電力・ガス会社は採用されたエリアから出ることはほとんどありません。
NEXCOのような高速道路の会社も転勤は少ないです。
しかし、JR系列は全国転勤がバッチリあるので、もし転職を考えるのであれば注意が必要です。

地方公務員
地方公務員は転勤が少ないことで有名ですね。
市役所であれば転勤するにしても市内での転勤なので、引っ越しを伴うこともありません。
ですが、県庁になってくると県内での異動が考えられるので、遠くは無いにしろ引っ越しする可能性が。
それでも全国転勤では無いので、県内ぐらいだったらまだ良いかと考えている人ならオススメです。

転勤の多い職種

次は職種ごとに転勤が多いかどうかを見ていきましょう。
仕事内容の都合上、今の職場だけでは経験を積めなかったりとか色んな要因がありますよね。
具体的にどれくらい多いのかと言うのは会社によりますが、共通して多いものを挙げていきます。
共通点としては「現場仕事」であるということ。
- 営業職
- 生産管理
詳しく見ていきましょう。
営業職
営業職はどの会社でも転勤が多いイメージですよね。
実際その通りで、キャリアを積むのに色んな場所を経験しないといけないから転勤が多いんです。
また、会社以外にも営業所だけ別に存在することも多いので、本社から離れて僻地に転勤になることも…。
しかし、ルート営業のような地域密着の仕事の場合は転勤が少ない傾向にありますね。
BtoBのような法人営業ですと、転勤は多くなるので注意が必要です。

生産管理
生産管理と言うのは工場内での仕事全般を指します。
製造メーカーもピンキリですが、海外に工場を出していることもあり、海外転勤も考えられます。
また、全国各地の工場間で転勤したりすることも多く、割と転勤の頻度は多めですね。
同じ工場でずっと働くと思っていたら、実は入社してから転勤があることを知った人も結構いたりするので注意しましょう。

転勤の少ない職種

転勤が比較的少ない職種も挙げていきます。
基本的に会社内で完結させられるような仕事の場合は、環境を頻繁に変えることも少ないですね。
社員を異動させるにも費用が掛かるので、そこまでする必要が無いというのが本音です。
- 事務職
- マーケティング職
- 管理部門
事務職
事務の仕事は転勤がほとんどありません。
というのも一般職と言う扱いで採用されることが多いからですね。
総合職と違って一般職はエリアごとの採用になるので、そのエリアから出ることは珍しいです。
しかし、女性が多い仕事なので、男性がなろうとすると少し難しい側面もあります。

マーケティング職
マーケティング職は花形部署のため、本社での勤務が多いので転勤は基本ありません。
配置転換で別の部署に異動になるというケースでしか転勤はないでしょう。
新卒でいきなりなるのは厳しいですが、転職ならハードルは下がるので、なりたいと考えているなら転職をオススメします。
ちなみに私は転職して営業職からマーケティング職になりました。

管理部門
管理部門は人事や総務のような内勤の仕事も転勤は少なめです。
本社での採用になるケースが多く、そこから動く必要性が無いからですね。
しかし、営業所のような小さい規模になれば、本職と兼務することが多いです。

転勤を断ることは基本的に出来ない

辞令交付で転勤を命じられることもサラリーマンならば時としてあります。
しかし、転勤を断るという行為は基本的に出来ません。
なぜなら、大抵は会社の就業規則に転勤に関する記載があるからです。
また、厚生労働省労働基準局監督課「モデル就業規則」の人事異動の欄に記載があります。
(人事異動)第8条
1 会社は、業務上必要がある場合に、労働者に対して就業する場所及び従事する業務の変更を命ずることがある。
2 会社は、業務上必要がある場合に、労働者を在籍のまま関係会社へ出向させることがある。
3 前2項の場合、労働者は正当な理由なくこれを拒むことはできない
客観的に見てあまりにも不当だと思われる転勤を除いて、拒否するのは厳しいでしょう。
最悪の場合、解雇になる危険性もあるので…。
仮に転勤拒否してそれが通ったとしても、出世などは難しくなります。

会社が転勤を命じる理由について

会社が転勤を命じるのにも大きな理由があります。
しかし、人によっては転勤の意味が変わってしまうというのも事実。
理由としては2つあります。
- ポジティブな転勤
- ネガティブな転勤
内容によっては、今後のキャリアを考えた際に今の会社で働くのは厳しい可能性もあります。
スキル・経験を積んで欲しいポジティブな転勤
ポジティブな転勤命令であれば、前向きにとらえて良いのかなと。
若手社員が全国でスキルや経験を積んで、出世して戻ってくるのは良くある話ですよね。
そういう意味合いなら今の会社で頑張って働くのは良いことですし、
自分がビジネスパーソンとして成長出来るなら、転勤も悪くないように思えてくるはずです。
実際、働く環境が変わることで自分の視野も広くなりますし、仕事がどんどん楽しくなりますよ。

出向や左遷のようなネガティブな転勤
ネガティブな転勤を命じられるケースも無いとは言えません。
出向や左遷のように、いわば降格を言い渡されたらもう出世の道は無いと言っても良いでしょう。
ぶっちゃけネガティブな転勤だと分かったら、その会社にいない方が良いかもしれません。
定年が近い人が言われるのと、20代30代の若い社員が言われるのでは現実味が全く違うので…。
いくら頑張ってもその会社で上がることは厳しいので、転職して別の会社で働いた方が賢明かもしれません…。

転勤をすることによるメリット

意外と転勤をすることで得られるメリットも多くあります。
転勤を嫌う人は多いですが、今の環境から離れたくないというだけで嫌うのは勿体ないかもしれません。
メリットは大きく分けて3つほどあります。
- 新しい知識や経験を学べる
- 出世して戻ってこれる
- 色んな意味で視野が広くなる
1つずつ見ていきましょう。
新しい知識や経験を学べる
今の職場では得ることのできない知識や経験を学ぶことが出来ます。
慣れた環境を離れるのはストレスが掛かって大変な部分もありますが、
それも経験の1つだと思ってみるのも悪くないですよ。
環境に勝るものは無いですからね、一回体験してみるのもありかなと。

出世して戻ってこれる
転勤して戻ってくる際に、出世して戻ってこれる可能性があります。
転勤することで出世コースに乗ることも多いですから、そういう場合なら前向きに異動できますよね。
例えばですが、海外赴任を3年経験して日本に戻ってきたら役職が1つ上がったみたいな話は良く聞きます。

色んな意味で視野が広くなる
新しい環境で色んな事を学ぶので視野が広くなりますよ。
会社の同僚も変わりますし、自分の仕事も変わりますし、顧客も変わります。
全く初めての経験だからこそ、全てが成長に繋がりますよね。

転勤をすることのデメリット

転勤するデメリットもここでは紹介します。
大きなデメリットが3つありますが、恐らく皆さんが考えている事の中で1つくらいは当たっているはずですよ。
- 家族や恋人と離れてしまう
- 家を購入するのが難しくなる
- 新しい環境のストレスがある
こちらもサクッと確認していきましょう。
家族や恋人と離れてしまう
結婚していれば自分の家族、恋人がいればその人と離れてしまうことになってしまうかもしれません。
もちろん、離れずに一緒にいてくれればそれが一番幸せですが、現実的には中々厳しいですよね…。
自分だけ単身で移動するケースが多いので、いざ転勤になる前に対策を考えておく必要があります。

家を購入するのが難しくなる
家を新しく購入することが非常に厳しくなります。
というのも、家を買ったとしても転勤で他県に飛ばされてしまったら、結局住めなくなるからですね。
家を買った直後に転勤を言い渡されたなんて話も聞いたことあるかもしれませんが、あながちあり得ることかなと。
転勤する人は賃貸に住んだ方がコスパも良いので、家を持たない人も多いです。

新しい環境のストレスがある
新しい環境の変化は大きなストレスになります。
特に職場の人間関係は転勤してからでないと分からないので、当たることを祈るばかりです。
何事でもそうですが、今までやってきたことを止めて、新しいことを始める時は何でも大変ですよね…。

【体験談】転勤無しの中小IT企業に転職しました

私は新卒で大手製造メーカーに営業職として入社しました。
ですが、3年経たずで転職して今は中小IT企業でweb広告の運用をしています。
転職する理由としては色々あったんですが、全国転勤するのが嫌だったのもありましたね…。
新卒の時は全国転勤はそこまで嫌じゃなかったんですが、いざ入社してみると1年に2回くらいは人事異動で飛ばされている人が。
特に管理職はいつ転勤になるか分からない状態で、しかも家庭持ちの人も多くいました。
そういう現実を働きながら見てきたわけですが、

仕事内容も自分に合っていなくて、色々悩んだ結果、未経験で転職するなら20代の内が良いということで思い切って転職しました。
今の会社は転勤も一切ないので、前職よりも不安な要素が減りましたね。
しかし、転職も大きな環境変化ですから、今考えると転勤したのと何ら変わりないのかもしれません…w
とは言え、営業職からマーケティング職になって仕事も毎日楽しくこなせているので結果オーライだとは思ってます。
転勤のある会社は多いですが、自分が実際に転勤を命じられた時にどう考えるのか、
事前に考えをまとめておいた方が良いかもしれません。
いきなり転勤を言い渡されることもあると思うので。
転勤拒否は現実的にするのは難しいので、それ以外の方法を考えておくことをオススメします。

まとめ:ホワイト企業で転勤が嫌なら中小企業に転職がオススメ!

とにかく転勤無しでホワイト企業に行きたいというのであれば、中小企業を探した方が良いです。
確かに福利厚生などは大企業の方が良い可能性は高いですが、中小企業も探せばホワイト企業は沢山ありますよ。
就活時は転勤は別に良いかなと思ってたけど、社会人になってから嫌になった人も多いです。
私はまさにそんな感じだったので…。
転勤することになる前に思い切って行動するのは正しい事ですよ。
嫌々転勤したとしても、自分にも会社にも良いことは1つも無いですからね。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
あなたが社会人生活を有意義に過ごせることを祈っています。
ホワイト企業で転勤無しの会社に入る方法を知りたい!