
実際そこまで休みがあったらプライベートも充実するし、仕事も楽しくなるんじゃないかって思いますよね。
ですが、本当に年間休日数が多ければホワイト企業なんでしょうか。
この記事では「ホワイト企業は年間休日数だけでは決まらない」という内容で記事を書いています。
統計データから理論的に解説しているのでホワイト企業を決める参考になりますよ。
後半では私が年間休日90日以下だった生活から120日以上になった転職体験談を書いてます。
ぜひ最後までご覧頂けると嬉しいです。
目次
ホワイト企業の年間休日数に正解は無い

結論から言うと、年間休日数だけではホワイト企業かどうか判断することは出来ません。
というのも、ホワイト企業を決めるのは他にも要素が沢山あるから。
- 仕事内容
- 労働時間
- 人間関係
- 給料
しかも、同じ会社でも人によってどう感じるかは正直分からないので、
ホワイト企業だと思う人もいればそうでない人もいるわけです。

と簡単に判断してしまうと、実際に働いてみたら、

みたいなことになる人も多いので。
私自身転職してみて思ったことですが、年間休日も含めて全体的にどう思うかの方が重要だとお伝えしておきます。
しかし、年間休日数が多い方がホワイト企業の可能性は上がる
とは言え、年間休日数が多い会社の方が結果的にホワイト企業になる可能性は高くなるのも事実です。
なぜなら、休みが多い会社は社員のことを大切にしている証拠だから。
ここ最近の社会の流れとしては「仕事とプライベートの両立」を図る会社が非常に増えてきています。
良く言われているのが“ワークライフバランス”ですよね。
労働者はそういう部分を重要視しているので、働きづらい会社は選ばないようになっています。
その結果、会社側も労働環境を改善して、誰もが働きやすい環境を目指して動くようになりました。
逆を言えば、未だに労働環境の見直しもしていないような会社はホワイト企業とは到底言えないんじゃないでしょうか。
120日とは言わないにしろ、労働者が思っている最低ラインの休日数にも満たない会社は避けるべきだと言えます。

サラリーマン平均からホワイト企業なのか考える

さて、実際はサラリーマンの年間休日数はどれくらいなんでしょうか。
厚生労働省の平成30年度の調査では平均休日数は「107.9日」だそうです。

こう思った人も多いかと思いますが、全国的にはこの数字が平均ということになりますね。
107.9日をもっと具体的にイメージしてみましょう。
1年間は52週なので、週2日休みがあると仮定すると「52週×休日2日=年間休日104日」ということになります。
それに年末年始の休みで4日プラスしたぐらいの感覚ですね。
全然少ないと感じるか、意外と多いと感じるか人それぞれですが、実際はこれぐらいの休日数が平均なんですよ。
そう考えると120日というのは更に12日分も余計に休みがあるのでかなり多い部類になります。
120日も休日がある会社はホワイト企業だと言われるのも何となく分かるかなと。

ホワイト企業の平均年間休日数
引用:シニアガイドより
こちらの資料をご覧ください。
4,432社から調査した結果、年間休日数が100~109日の会社が34.2%と一番多い割合になったそうです。
ということはこのラインを基準とすると、
- 100日以下⇒ブラック企業
- 109日以上⇒ホワイト企業
これからホワイト企業に入りたいという人は年間休日109日以上を目安にして会社を選ぶべきでしょう。
せめて最低ラインを超えてこないとホワイト企業とは言えませんね。

ホワイト企業の有給休暇取得率
引用:シニアガイドより
年間休日数だけではなくて有給取得率も見る必要がありますね。
有給がしっかり使える会社かどうかで実質休める日数は大きく変わってきます。
1年間の有給平均付与数は1人当たり「18.2日」となっており、実際に使えたのは「49.4%」とのことです。
すなわち日数に表すと平均で「9日」ということですね。
この統計データから言えることとして、実際に働いた時に9日以上有給がしっかり取れるかどうかも見ておいた方が良いでしょう。
今は労働基準法も改正されて、年間で5日以上は有給休暇を消化しないとダメになりました。
5日は最低でも使えるとして、それ以上しっかり使えるかも見ておくとホワイト企業かどうか判断材料に出来ますね。

平日休みでもホワイト企業はあるのか?

平日休みの会社でもホワイト企業はあります。
しかし、平日休みということは必然的に「週休2日制」になるのでホワイト企業の可能性は下がりますね。
私は週休2日制の会社に新卒で入社しましたが、
ぶっちゃけ休みはそんなに取れないし休んでる感じもしないのでオススメしません。
ホワイト企業に入りたいという思いが強いのであれば、私の経験からしても「完全週休2日制」の会社に入った方が確率は高いです。
主な週休制の形態をみると、月3回、隔週、月2回、月1回など「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は 85.2%。
「完全週休2日制」を採用している企業割合は、50.7%でした。完全週休2日の企業はまだ半数ほどでしかありません。
引用:転職グッドより
転職グッドによると完全週休2日制の会社は「50.7%」しかないという調査結果が出ています。
更に年間休日が120日となると祝日も休みにならないといけないので、50%よりも会社数は少なくなるでしょう。
どうしても平日休みの会社じゃないといけない理由があるなら仕方ないですが、
ホワイト企業に辿り着くのがゴールと想定するなら「完全週休2日制+祝日休み」の会社を優先的に受けた方が絶対良いですよ。
週休2日制だとほとんどシフト制の会社でしょうから。
平日休みの会社を選ぶのは特別な理由がなければ止めておいた方が無難かなと。

【体験談】大企業だからホワイト企業ということもない

私の体験談になりますが、大企業だからと言ってもホワイト企業とは限らないというのは強くお伝えしたいなと。
新卒で入った会社は大企業で東証一部上場の製造メーカーでした。
当時は年間休日もそこまで気にしてなかったのはありますが、
求人票には「年間休日116日」と書かれていたので、

こんな軽い気持ちで入社しました。
結果は大ハズレ。
求人票に載っていた情報は本社の話で、実際に配属になった工場はまた別の労働条件で正直騙されたと思いました。
働き始めたら普通にシフト制で有給も一切使えず、休日出勤も月に2日以上は確定。
年間休日数だと90日以下という酷い実態でした…。
正直グレーではありますが、求人広告の書き方としては法律違反ではないので責めることも出来ず、
大企業だからと言う理由で3年間嫌々働きました。
その後に中小IT企業へ転職したんですが、そこは完全週休2日制の祝日休みで年間休日数は120日。
有給も自由に使える環境でホワイト企業だと確信しました。

と本気で思ったのが第二新卒で転職して初めて感じたことです…。
今では良い思い出ですが、何が言いたいのかと言うと、
「大企業=ホワイト企業」という考えで会社を選ぶのは本当に止めた方が良い。
中小企業でもホワイト企業は全然ありますから、
会社の規模で決めるのは、ホワイト企業に入れる可能性を自分で低くしているようなものですよ。
もちろん他の要素も加味してホワイト企業だと確信しましたが、年間休日数が多いに越したことはないなとやっぱり思いますね。

まとめ:年間休日数はホワイト企業かどうかの1つの基準です

ホワイト企業かどうか決めるのに年間休日数ももちろん大切ですが、それ以外にも大切な要素が沢山あります。
それぞれ自分が納得した状態で入れるのが一番理想ですね。
とは言え、労働条件だけ見れば年間休日数が多い方が休みも増えてプライベートを充実させられるのでおすすめです。
年間休日数が120日以上あればかなり余裕がありますし、社員を大切にしている会社だと判断することも出来るので。
もしホワイト企業に転職するつもりであれば、
年間休日数だけに縛られずに自分にピッタリの最高の会社を見つけて欲しいです。
これからのあなたの社会人生活が充実することを願っています。
120日も休みがあったらもう間違いないでしょ!