
1つの会社に居続けることが本当に正しいのかってすぐには分からないですよね…。
周りの友人もちらほら転職し始めると、自分も動かなければいけないのか不安になりますし…。
しかし、終身雇用制度の崩壊によって、1つの会社しか知らないリスクが高くなりました。
25歳にして新卒で入った会社を転職した私が、実体験に基づいてリスクについてお伝えしていきます。
特に新卒の人は、これからの働き方について理解しておくことで仕事がなくなるリスクを減らせるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
終身雇用の崩壊が始まっているから

1つの会社しか知らないリスクが生まれたのは、
「終身雇用制度の崩壊」
が始まってしまったから言えることです。
日経ビジネスによると、トヨタ自動車の豊田章男社長も、
「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」
と発言しています。
今までの日本では、1つの会社で定年まで働き続けることが美徳とされ、それが当たり前とされていました。
転職する人がマイナーだったという事もあり、どんな状況でも頑張って最初の会社にしがみついて出世を目指すのが普通でした。
しかし、それは終身雇用制度があったからこそ出来たことです。
- 会社をクビにならない
- 昇給・昇格もそれなりにある
- 定年まで働けば退職金もある
ですが、今はもう終身雇用は崩壊に近づいています。
崩壊したということは、
「リストラ」
に合う可能性が非常に上がってしまったということ。
「定年まで働けば人生は安泰だ」
と思いたくなるのは分かりますが、途中でリストラが起きれば、会社にしがみついていた人は無職になってしまうんです…。
ダイアモンドオンラインによると、この現実はすでに起こっていて、ファミリーマートも早期リストラを開始しています。
この現実を年齢の若い内に受け入れるか否かで、自分の生活に大きく関わってくるでしょう。
今までのような働き方から変化して、
「1つの会社以外でも働ける人材は生き残る」
という風に大きく変化していくはずです。
1つの会社しか知らないデメリット

1つの会社しか知らないデメリットは数多くあります。
しかし、あまり目を向けていない人も数多くいるのも事実。
これからも社会人として働く人にとっては避けられない現実なので、
今一度整理して、自分のキャリアに繋げていきましょう。
自分の会社は大丈夫だと思い込んでしまう
1つの会社に居続けると、いつの間にか自分の会社は大丈夫だと勘違いしてしまうようになります。
これに関しては、人間は環境に慣れてしまう生き物なので仕方ないことではあります。
やっぱり、自分の働く会社がいきなりリストラを始めるなんて考えたくないですよね…。
ですが、有名な大企業が早期リストラを始めている時点で、他の会社でもあり得る話です。
中小企業やベンチャーなんかはもっと活発になるでしょう。
そういった事実から目を背けずに、
「自分の会社もいつ潰れるか分からない」
と危機感を持っておくことが大切です。
新しい知識や経験を得るチャンスを減らしてしまう
今の会社でも得られる知識や経験は沢山あると思いますが、
2社目3社目に勤めるという選択肢を消してしまうことで、1つの会社の中だけしか学ぶことが出来なくなります。
要するに、社会的に通用するスキルが身に付かなくなるということです。
終身雇用であれば、1つの会社でずっと仕事していれば良かったんですが、これからは転職するのも当たり前になってきます。
そうなると、転職する際にスキルのある経験豊富な人材を会社は欲しがるわけです。
広告業界や総合商社のような特定の業界を除いて、市場価値の高い経験を得ることは出来ません。
万が一リストラされてしまった場合、転職で思うような会社に入ることが出来なくなるんですね。
年齢が20代とかであればポテンシャル採用などで採用して貰えるかもしれませんが、
30代も近くなると、転職先はそう簡単に決まりません。
いくら前の会社で仕事が出来ていたと言っても、無職になる可能性だってあります。
色んな業界や職種で経験を積まないということは、自分のチャンスを減らしてしまうということにもなってしまうんです。
いざという時に動けなくなる
これから早期リストラが進んで、実際に会社を辞めることになってしまった場合、そう簡単に動けなくなります。
今まで同じ会社でずっと働いていた人がいきなり転職活動するのは非常にエネルギーを消費します。
家庭を持ったりすれば今よりも更に収入が下がるのは死活問題。
今までぐらいの待遇は無いと、生活レベルを下げないといけない事態にまでなってしまいます。
求人数もそんなに多くない中で、いかに良い会社に行けるか考えた時に、
- 転職を1回もしたことが無い人
- 何回か転職している人
この事から、1つの会社で働き続けることが仇となってしまう状況になります。
年収が上がらない可能性がある
1つの会社で居続けても出世できなければ、年収を大きく上げることが出来ません。
これからは、
「転職で年収をアップさせる」
という考え方も浸透していきますし、
「出世しなくてもいかに収入を上げられるか」
という部分は常に考えなければならないでしょう。
1つの会社にいることは、出世すれば年収が上がるというメリットがあってこそですが、
その可能性も無くなってしまえば意味がなくなります。
定年まで社会人として働くにしても、今まで以上に給料の上げ方は自分で考える必要性が出てきているということです。
周囲の意見を聞き入れなくなる
自分の働き方が正しいと思い込んでしまって、周囲の意見を聞かなくなってしまいます。
社会的な経験で言えば、転職している人の方がその分、色んな会社を見ているのでやはり豊富です。
ですが、1つの会社しか知らない人は、自分の働き方が正しいと勘違いしてしまうので、
それだけ視野が狭くなってしまうということになります。
自分の可能性を自分で狭めてしまうことになるので、結局のところ損にしかなりません。
柔軟な働き方がこれから求められていくからこそ、チャンスを逃さないためにも自分の視野は広くあるべきでしょう。
1つの会社しか知らないメリット

1つの会社しか知らないメリットも存在します。
転職することが絶対に良いと全員に当てはまるわけではないので、
自分のキャリアプランと合わせて、今の会社で定年まで働けるのかどうか、今の内に考える必要があります。
出世できれば生活が安定しやすい
出世ルートに乗っかって無事に出世できれば、収入も増えて生活も豊かにすることが出来ます。
1つの会社にいることは、自分の役職が上がりやすくなるという特典があるからこそ。
給与の高い業界であれば、年収1000万円でも貰える可能性すらあります。
今の会社でそこまで出世できるビジョンが明確になっているのであれば、働き続けた方が得かも知れません。
しかし、急なリストラにも対応出来るようにしておくことは必須です。
役職が付いている人もリストラされているのが現状なので、
「自分は大丈夫だろう」
と余裕を見せないようにしましょう。
仕事がしやすい環境を得られる
同じ職場で働き続ければ、自然と先輩社員になっていくので働きやすい環境が出来ますよね。
仕事に慣れてくるというのもあって、社会人生活も段々と楽になっていきます。
逆を言えば、新しい仕事を覚えることはそれなりに大変だということです。
初めてのことですし、すぐには1人前に仕事は出来ないですから。
まったりのんびり働きたいと考えるのであれば、
1つの仕事を突き詰めて働きやすい環境を得るというのも、賢い生き方なのかもしれません。
市場価値を上げる働き方が求められる世の中へ

終身雇用制度が崩壊していることもあり、これから転職する上では市場価値が求められるようになります。
市場価値とは、
「転職市場に置いて自分がどれだけ価値があるか」
ということ。
- ビジネススキル
- 年齢の若さ
- 現時点の年収
転職する際はこのパラメーターが高ければ高いほど待遇の良い会社に行けますし、仕事には困りません。
市場価値が高ければどんな時でも転職先には困らなくなるんです。
ですが、1つの会社しか知らない状態でいると、市場価値の存在にすら気付かずに日々を過ごすことになります。
万が一リストラされた時に今までの会社でしかスキルを磨いていないと、まともな求人が見つからない状態になるでしょう。
人手不足と言うのもあり、求人が一切無いということはありえないですが、
いつも人手不足のブラック企業しか残っていない、みたいなことになりかねません。
転職が今よりももっとメジャーになれば、こういった働き方に自然と移り変わっていきます。
1つの会社しか知らない不安もあるけど転職も怖い

1つの会社しか知らない状態もなんだか不安だけど、いざ転職しようと思っても踏ん切りがつかなくて勇気が出ない。
こんな考えを持っている人は多いでしょう。
私も新卒の時はそうでした。
ですが、私が強く伝えたいのは、
「年齢が若いからこそ経験した方が良い」
ということです。
「この会社に居続けることが本当に正しいことなのかな…。」
いつもそう思っていました。
しかし、いざ転職してみて感じたのは、
「25歳という若い間に転職を経験できて良かった」
という気持ちです。
そして、
「1つの会社しか知らないのは人生を損しているな…。」
こうも思いました。
同じ株式会社とは言え、全然違う業界ですし、仕事内容も経験することも全く違うわけです。
前の会社では定年まで働けるビジョンも見えず、製造業だからスキル的にも市場価値は低いのが現実。
ですが、年齢が若かったからこそ転職出来るチャンスがあったと思えました。
逆を言えば、そのまま働き続けていたら、これからやってくる働き方にはついていけません。
不安を感じているなら、少し勇気を出して行動して欲しいなと私は考えます。
社会人3年目で転職した私の体験談

転職してから初めて分かることも沢山あります。
特に以前の会社はブラックだったので、新しい会社との環境が違いすぎて、
「あの時行動してなかったらどうなっているんだろうか…。」
と怖くなることがあるぐらいです。
実際に感じたこととしては、
- 入社時点で転職した方が良いと考える人は多い
- 転職したことが無い人は仕事への考え方も狭い
- 年齢や家庭の事情で辞めたくても辞めれない人がいる
不安を感じたままにしておくのはやはりいけないと思います。
不安を恐れて行動しないのは、自分の可能性をそれだけ減らしているのと同じだということです。
これから先の時代を完璧に予測するのは不可能ですが、1つの会社に縛られない働き方になっていくのは間違いないでしょう。
今すぐにとは言いませんが、どんな会社に勤めているにしろ、ある程度準備をしておく必要があります。
1つの会社しか知らない新卒社員がこれからするべきこと

新卒から働き続けて1つの会社しか知らない人は、いつでも動けるように準備しておく必要があります。
私も実践していることですが、大きく分けて2つあります。
- いつでも転職出来る準備をしておくこと
- 副業を始めてスキルを磨くこと
それくらい大切なことなので、自分のこれからの生活を豊かにするためにもぜひ検討してみて下さい。
いつでも転職出来る準備をしておくこと
いつでも転職出来るように転職サイトに登録だけしておきましょう。
「備えあれば憂いなし」
という言葉があるように、事前に準備しておくだけでもだいぶ気持ちが変わります。
上述しているように、今後は自分の会社でいつリストラが起きるかは分かりません。
もし起きてしまったら、若い社員でも問答無用でクビになる可能性もあるわけなので。
すぐに転職しない人でも、登録しておくだけで転職市場がどういったものなのか知ることが出来るので非常に効果的です。
私も使っていましたが、オススメの転職サイトは知名度NO.1のリクナビNEXTです。
グッドポイント診断というツールを使えるんですが、自分がどんな仕事に適しているかで診断してくれます。
登録から利用まで全て無料なのでぜひ調べてみて下さい。
副業を始めてスキルを磨くこと
転職する気があまり無い人は副業で自分のスキルを磨くというのも1つです。
上手くいけば収益化も出来て収入アップにも繋がるので、副業をして悪いことは一切ありません。
とは言っても何をやれば良いのか分からない人も多いと思うので、有名なものを挙げます。
- ブログ運営
- せどり
- 動画編集
ちなみに私はブログ運営で得たスキルを元に未経験職に転職することが出来ました。
他の記事に概要をまとめてあるので、気になった人はぜひご覧下さい。
【関連記事】第二新卒で副業としてブログを書くメリット3つを転職者向けに語る【20代向け】
まとめ:仕事がなくなって困らないように今から出来ることをしよう
将来的に仕事が無くなっても困らないように今出来ることを少しずつやっていきましょう。
1つの会社しか知らない状態は、これから働く上で間違いなくリスクになります。
むしろ、転職して2社3社経験しながら市場価値を高めていく働き方がメジャーになっていくでしょう。
サラリーマンとして定年まで働いていくのであれば、その波に乗らないことは自分の首を絞めることになります。
もし、あなたが20代という若い年齢なのであれば、少しづつでも準備しておくことが大切です。
未来をなるべく楽にしたいなら、簡単な所から始めてみることをオススメします。