
有名で大きな会社に入れば人生は安定だと思って就活をした人は多いんじゃないでしょうか。
知名度もあるし、売上も伸びている企業だったら、定年まで無事に働けると思いますよね。
しかし、2019年から社会情勢は大きく変わり、有名な大企業でも大規模なリストラや倒産が起きています。
これまでの状況から一転して、社会人にとっては死活問題になってきています…。
この記事では、
- 大企業に入れば人生安泰ではない理由
- リストラや倒産に負けない考え方や生き方
令和の時代を生き抜くためにはどう生きていけばいいのでしょうか。
目次
大企業にいれば人生が安泰になる時代は終わり

まず結論からですが、残念ながら、大企業にいれば人生が安泰という時代はもう終わりました。
というのも、東証一部上場の有名な会社がこぞって大規模なリストラを始めてしまったからです。
- 西武そごう
- ファミリーマート
- エーザイ
- LIXILグループ
- コカ・コーラ
- 日本ハム
- 協和発酵キリン
- キリンホールディングス
- アルペン
- 昭文社
- 富士通
- カシオ計算機
名前の知らない企業はほとんど無いんじゃないでしょうか。
しかも、今回のリストラの目的が、
「早期退職を募る」
という形であるのが問題です。
業績は特に悪いわけではないのに(一部悪い企業もありますが)
早期退職を積極的に45歳以上の社員に推奨しているんです。
「東京オリンピック以降は景気が下がるから今の内にリストラをしておこう」
という考えのようですが、景気が悪くなるということはこれからは会社の売上も赤字になっていく可能性は高いはず。
となると、今後もこういったリストラが定期的に起きる可能性が上がります。
今は20代30代の私たちのようなサラリーマンが40代50代になった時に、
同じように早期退職させられるケースは今後どんどん増えていくでしょう。
大企業の平均寿命は23.9年

東京商工リサーチより引用
こちらのグラフによると、大企業の平均寿命は23.9年という統計データが出ています。
20年で1回は倒産するということは、40年くらいある社会人生活の中で2度くらいリストラを経験してもおかしくないということです。
大企業でこの現状ですから、中小企業やベンチャーのような規模の小さい会社は更に寿命は短くなるでしょう。
今は安心して働けていても、将来的にそれが定年まで続くのは考えづらいですよね…。
平均寿命が33.9年の製造業ですら早期退職を推奨している

東京商工リサーチより引用
大企業の平均寿命のTOPである製造業は33.9年と1番長いですが、それでも30年程度で倒産するリスクがあるという現実です。
しかも、設立から50年以上経っている老舗企業の方が、積極的にリストラを実施しているというのは怖い話ですよね…。
好景気がピークを迎え、更にコロナ影響もあることから、これからどんどん不景気に突入していきます。
日本の経済を大きく支える製造業でもこれですから、
どんな業界のどんな企業であっても倒産するリスクがあるからこそ、安泰と言うのはあり得ないということが分かります。
大企業で働くことが人生安泰ではなくなった理由

大企業で働くことが人生において安泰という認識は少しづつ無くなります。
ですが、資料だけではまだ信じきれない部分があると思います。
なので、具体的にどうして安泰ではないのかについて深く掘り下げていきます。
理由は大きく分けて5つあります。
大企業での大規模リストラが起きているから
上述したように、大企業でもリストラが起きていることから、
どんな会社であってもリストラの危険性は常に存在するということです。
現状では早期退職を募る形でリストラを少しづつ行っていますが、
今後は法律面の改正も予想できるので、強制的に解雇される可能性も出てきます…。
40代50代のような年齢でいきなり解雇されたら、収入もなくなって生活できなくなってしまう危険性も本当に避けられません。
仕事が出来ないと会社から思われた人から真っ先にリストラに合う可能性だってあります…。
大企業でも倒産するリスクがある
大企業でも倒産するリスクが高まっています。
万が一、勤めている会社が倒産したら社員は一気に職を失います。
まだ20代の人であれば、次の職も見つかる可能性が高いと思いますが、
30代を超えてくると仕事が出来る人でないとそう簡単に内定は貰えないでしょう。
しかも、採用する会社も余裕がない可能性が高いので、更に厳しくなると予想されます。
正社員として働いてきたけど、派遣や契約社員のように正規雇用ではなくなることも考えられますよね。
大企業では子会社に出向・左遷の可能性が高い
大企業で働き続けて出世できたとしても、子会社やグループ会社に出向・左遷の可能性もあります。
せっかく出世出来てこれから収入も伸びてくると思った矢先に、子会社に転籍なんて想像できますか?
大企業で出世となると40代も超えてるでしょうし、生活の変化に耐えられる人じゃないと厳しいですよね。
出向してもまた戻ってこれれば良いんですが、その時に景気が良くなっている保証もなければ、そもそも戻れないかもしれません。
左遷ならもっての外です。
そうなった時に、今まで自分が思い描いていた人生と違う人生を受け入れられるのか。
将来安泰だと思っていたのに、一気に崩れ落ちるほど悲しいものはありません。
大企業では転勤や部署異動もあり得る
大企業では転勤や部署異動が付きもの。
自分が思っていた生活が出来ない場合もあります。
総合職採用なら全国転勤も承諾して入社している人が多いと思いますが、それでも実際に転勤となると不安がありますよね。
家庭を持っていれば単身赴任じゃないといけないかもしれないし、都会から地方の僻地に飛ばされるかもしれない…。
自分で働く場所を選べない状態が人生安泰と言えるかは正直怪しいところです。
部署異動に関しても納得できる部署なら良いですが、嫌な仕事をさせられる可能性もありますし、
仕事も自分で選べない状態なのは、安定した生活とは少し遠いような気がします。
日系企業の技術力も世界で見れば落ちてきている
日本全体が成長に限界を感じ始めていて、技術力が伸びなければ利益を生み出すことが難しくなります。
そうなると、巡り巡って日本全体に影響が出始めます。
日本がここまで発展できたのは、日系メーカーの技術力が世界に大きく貢献してきたからです。
一昔前の日本の技術力は世界に引けを取らなかったですよね。
しかし、今では経済の伸びが落ちてきていて、東南アジアの国々の方が発展途上国としく大きく世界に貢献しています。
日本が続いて大きく成長するかと言えば怪しいところで、今後は海外国と技術力で大きな差が生まれる可能性があるでしょう。
大企業が安泰でないなら、中小企業・ベンチャーでも人生安定しない

大企業でも人生安泰ではなくなってしまったということは、中小企業やベンチャー企業でも人生は安泰ではありません。
むしろ、倒産リスクやリストラはさらに高くなると予想されます。
ですが、会社が抱える社員数が大企業に比べれば少ないので、人件費が掛からないという点では安心なのかもしれませんが。

倒産の状況|中小企業庁より引用
と言うデータを公開していますが、中小企業は年間で8000社以上も倒産しています。
自分の周りでは、
「会社が倒産した」
みたいな話を聞かなくても、実際にこういう事実を確認したら他人事ではいられないと思います。
働き方改革で労働環境が改善されてはいるが
労働環境に関しては以前よりも良くなってきている会社が多いです。
これは会社の規模関係無く、いろんな企業が働き方改革によって労働環境の改善を図っているからですね。
なので、以前に比べれば社員が働きやすい環境が浸透してきてはいるんですが、
まだまだ全体に浸透するまでに時間が掛かるでしょう。
サラリーマンにとっては良い話なんですが、リストラや倒産にあったら意味が無いので、
対応できるような術を身に付けていく必要があります。
大企業は中小企業・ベンチャーに比べて福利厚生が良いけど
大企業が安泰だと感じる部分の1つに
「福利厚生が良い」
というイメージがありますよね。
- 家賃補助
- 社員寮
- 退職金
- ユニークなものも
しかし、
「人生が安泰なのは長く働けるから」
というのは違いますよね。
首を切られてしまえばこういった恩恵も受けられませんから…。
だからこそ、人生が安定する生き方というのを考えていかなければなりません。
大企業で働くことが勝ち組というわけでもない

今から10年くらい前なら、
「大企業で働いた人は勝ち組」
というのは正論かもしれません。
しかし、この状況でも果たして本当に、今でも大企業勤めは勝ち組と言えるのでしょうか。
確かに総合的に見れば中小企業やベンチャーよりも勝ち組に見えるかもですが、
会社で働けない状況が生まれている時点で、勝ち組と言うような括りは出来ないでしょう。
定年まで働き続けられれば勝ちなのかもしれませんが、それ自体がかなり難しくなってきているのが日本の社会です。
確かに大企業の平均年収は良い

比較してしまえば、大企業はやはり年収は良いと思います。
部長クラスで平均年収1000万は超えてきますし、中小企業の部長と比べると300万近く差があります。
年収1000万というのはやはり夢がありますし、それぐらい収入があれば人生が安泰だと思う気持ちは分かります。
ですが、これも働けなくなってしまったら意味が無くなってしまいます…。
収入が無くなるリスクとも戦いながら働き続けるのは、これからは避けられない事実です。
会社に頼らない働き方を目指す必要がある

どんな会社であっても人生安泰と言う言葉は使えなくなりました。
では、これから私たちはどう考えるべきなのか。
そしてどう働いていけばいいのか。
それは、
「会社に依存しない働き方をしていく必要がある」
ということです。
すなわち、
「会社以外にも収入が得られるようにする」
というのが正解です。
完全に今までの考え方がひっくり返ってきていますよね。
どんなに素晴らしい会社であっても、将来的に無くなることを想定しつつ、自分個人が出来ることをしていかなければならないんです。
会社にしがみついていれば定年まで安心して働くことが出来た時代は、
もうとっくに終わりを迎えているということを認識しなければなりません。
国が守ってくれるという考えも捨てて、仮に無職になっても生きていけるように、今から努力していくことを求められています。
これからの人生を安定させる方法は2つある

これからの人生の安泰とは大企業に勤めることでは無く、
「会社に依存しない働き方を身に付ける」
ということです。
これには方法が大きく2つあります。
- 大企業からでも転職出来るスキルを身に付ける
- 副業で稼いで収入源の分散をする
いつでも転職出来るスキルを身に付ける
会社が倒産したりリストラしたとしても、いつでも転職出来るようにスキルを身に付ける必要があります。
今の会社以外でも通用するスキルを身に付けておくことで、職を失ってもすぐに就職先を見つけることが出来ますから。
特に市場価値と言うのは大切で、高ければ高いほど今よりも良い会社に転職出来るので、
若い内から将来を見据えてスキルアップに励むことが大切です。
- 資格勉強に励む
- プログラミングのような専門知識を学ぶ
- 営業スキルを高める
今の仕事で専門性の高いスキルが得られるのであれば、それに尽力するのも良いと思います。
とにかく自分の財産になるスキルを身に付けていきましょう。
副業で稼いで収入源の分散をする
もう1つは副業で収入を得る努力をするということ。
ウーバーイーツのようにすぐ稼げるものもありますが、個人的にはスキルも同時に身に付くものがオススメ。
- ブログ運営
- せどり
- 株式投資
ビジネススキルも身に付いて稼げる可能性のあるものを毎日少しずつやっていくのが、1番効率が良いです。
まだ焦っていない今の内に行動していきましょう。
急にリストラ宣言されてからでは遅いので。
まとめ:大企業でも人生が安泰は無い、会社に頼るのはもう終わり
大企業に入社できたら人生安泰という話はもうありません。
どんな会社であってもリストラや倒産に合うリスクは非常に大きくなっています。
今は年齢が若いから解雇対象にならないとしても、将来的には首になってしまう可能性はあります。
今の内に出来ることからやっていきましょう。
やるべきことは2つ。
「いつでも転職出来るスキルを身に付ける」
「副業で収入源を分散させる」
この2つを少しづつ行うことで、徐々に人生が楽になっていきます。
この記事を読んで、大企業で働くことが安泰ではなく、
会社に依存しない働き方をすることが人生安泰なんだと理解して貰えたら幸いです。