
しかし、夜勤はみんな口を揃えてきついというから働く前に敬遠してしまう人が多いです。
この記事では、これから夜勤を経験してみようか考えている人に向けて、
「工場夜勤のつらい理由」
を製造業で3年働いて夜勤を経験してきた私がお答えしていきます!
自分が夜勤で働けるかどうか理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【結論】工場夜勤はつらいです

先に結論ですが、工場夜勤を約3年間経験して思うことは普通につらいです…。
その理由としては大きく4つに分けることが出来て、
- 給料的な問題
- 時間的な問題
- 結婚の問題
- 身体的な問題
“給料を上げる代わりに他の要素を犠牲にする”
というのが正しいかなと。
もちろん、人によって感じ方は異なるので一概には言えませんが、全体的にしんどいと感じる人が多い印象ですね。
私の場合は夜勤をもともとやりたくないという考え方でいましたが、
夜勤のある部署に配属になってしまったから尚更かもしれません…。
総合的に考えるときつい部分が多いというのは間違いないので、
これから夜勤をしようと考えている人は十分注意して欲しいです。
工場夜勤の給料事情について

工場夜勤は給料が高いと言われがちですが、これは工場によってピンキリであるのは間違いないです。
- 夜勤の頻度
- 残業代の有無
ちなみに私の場合は、2週間に1回交代の2交代制で残業も毎日2時間は必ずしていました。
同年代の給料と比べると年収は100万近くは差があったので貰えていた方だったかなと。
同じ工場勤務で夜勤ありでも、工場によってはかなり差が出てくるので、
給料が高いからという理由で仕事を決めると、意外と低いなということになりがちなので注意しましょう。
夜勤手当だけだと正直低い
工場によっては残業をそもそもさせないところも多いですし、
ブラックな職場だと残業代を出さないところもあったりするので、その場合は夜勤手当だけになります。
22:00~05:00までの時間帯は給料が1.25倍されるのでそれなりに貰えるんですが、正直そこまで高くは無いかなと思います。
通常月収が20万なら、1か月フル夜勤で25万くらいになる計算ですが、フル夜勤させるっていうのはあんまり無いですからね。
2週間ごとに日勤と夜勤の交代があったりするので、1か月丸々夜勤をするっていう職場は珍しいかなと。
残業手当がしっかり出るならそれなりに貰える
しかし、残業代がしっかり出れば、1か月フル夜勤じゃなくてもそれなりに高くなりますよ。
夜勤+残業の時間は給料が1.5倍にまで跳ね上がるので。
毎月の給料が5~10万ぐらいは上乗せされる感覚なので、
残業代がしっかり支給されるかどうかは働くモチベーションに大きく影響してきますよね。
工場夜勤の睡眠事情について

夜勤は睡眠時間が普通の生活リズムと真逆になるのでかなりきついと言うのが本音です。
私は給料が良かったのでそこそこ長く働けましたが、
生活スタイルが崩れるのが嫌になったのは、転職しようと思った理由の1つですね…。
詳細を詳しくお伝えしていきますね。
夜勤に慣れるまで簡単に寝れない
夜勤は昼間から寝ないといけないので、最初は全く寝れないです。
私の場合は慣れるまで3か月くらいは普通に掛かったので、それまでは睡眠不足状態で仕事をしてましたね…。
睡眠時間に敏感な人ほどきついので、そこは覚悟しないといけません。
逆にいつでもどこでも寝れる人は全然余裕かなと。
体調を崩しやすい
睡眠時間が不規則になると当然、体調も崩しやすくなります。
朝日を浴びて起きれないから体内時計もどんどんズレますし、身体が少しづつ変化していくのが分かりますよ。
身体が強い人はそこまで気にならないかもしれませんが、
私は体調がもともと強くないので、慣れるまでは1ヵ月に一回は風邪を引いてました。
あと私の友人ですが、工場内で貧血で倒れてしまったことも…。
周りと生活リズムが真逆になるのがつらい
夜勤だと友人と生活スタイルがズレますよね。
そうなると、遊びの予定とか全然立てられなくなるんですよ。
ようやく予定を合わせられたと思ったら次の日は仕事だから早めに寝ないといけないし…。
みたいなことも結構あるので、プライベートを充実させたい欲があるなら工場夜勤はオススメしません。
3年働きましたが、私は友人と遊ぶ時間はほとんど作れませんでした。
なんでこんな時間に働いているのか自分が嫌になる
夜勤をなんでしているんだろうという嫌悪感が襲ってきます。
これは私が本来夜勤をしたくなかったからというのもありますが、
みんなが寝てる時間になんで働いているんだろうと良く思っていました。
ちなみにこんな統計があります。
検討の結果、我が国において雇用者に占める深夜業従事者割合は平成9年13.3%、平成14年17.8%、平成19年17.9%、平成24年21.8%と一貫して増加しており、最新調査年である平成24年においては1,200万人の労働者が深夜業に従事していると推計された。
引用:我が国の深夜交替制勤務労働者数の推計より
このデータを見ると夜勤従事者は全体の2割ぐらいということですが、
これは残りの8割ぐらいは普通の時間に仕事をしているので、簡単に言うと珍しいことをやっているわけですよね。
「普通に仕事がしたいな…。」
と考える人にとって夜勤は精神的に来るので、本当にやりたいと思っていないと継続するのは難しいかなと。
工場夜勤は女性にとってはかなりきつい

男性より女性の方が夜勤は働きづらいというのも現実です。
私の周りでも女性社員は男性社員に比べて退職率も高く、同期でも50%以上は入社1年未満で辞めていってしまいました…。
若い内ならまだ良いですが、20代後半まで働き続けるのはかなり大変です。
実際のところ、女性で30代まで夜勤を続けている人はかなり少なく、管理職もほとんどいないのが普通かなと。
アルバイトやパートのような働き方なら良いですが、正社員として工場夜勤をするのはかなり厳しいということはお伝え出来ます。
結婚しづらい
結婚を考えた時に夜勤をしているとそれも難しいのかなと感じます。
お互いに夜勤ならまだ良いですが、
片方だけ夜勤となってくると生活スタイルの違いで揉めることも増えますし、子供も作りづらいですよね。
体力的にもハードな生活を強いられるので、頑張れても20代の内ぐらいなんじゃないかなと…。
生理不順にもなりがち
体調が崩れやすいというのは上述していますが、女性の場合は生理不順にもなりやすいのが夜勤のデメリットです。
無理も無いですよね、本来なら寝ている時間帯に身体にムチ打って働いてるわけですから。
私は女性ではないので、この点は憶測じゃないと話せませんが、
身体をある程度犠牲にして働く覚悟がないとしんどいはずです。
工場夜勤って早死にしやすいって話だけど…。

色んな人が抱えている疑問として、
“工場勤務で夜勤が多いと早死にするんじゃないか?”
という部分がありますが、これに関してはそこまで関係していないはずです。
というのも、50代60代でも夜勤で働いている人は沢山いるから。
夜勤の働き方に順応できれば長く働いていけるというのは、あながち間違ってないみたいですね。
とは言っても私自身がまだ20代なので、自分自身で証明することは出来ませんが、
夜勤が原因で早死にする人は見たことが無いので、そこまで気にする必要は無いと思います。
しかし、身体に悪影響があるのは事実なので、普通の生活よりも気を付けていかないといけないですね。
工場夜勤のメリットもあります

ここまでネガティブな部分ばかりでしたが、工場夜勤のメリットももちろんありますよ。
私自身が実際に経験して思ったことをベースに3つ挙げてみました。
工場で働く人が多いのもある程度メリットがあるからだと思うんですよね。
これから働いてみようか考えている人は、後悔しない選択をして欲しいなと思います。
やっぱり給料は高い部類
日勤と比較すれば給料はやっぱり高いですね。
夜勤をやりたい人の一番の目的は給料だと思いますよ。
正社員のように長期的に働くことを考えると大変な部分はありますが、給料だけ見ればやりがいはあるので、
「とにかくお金を稼ぎたいんだ…!」
という人は挑戦するのも悪くないです。
アルバイトパートのように短期的に働くなら工場夜勤はコスパが良い方だと思うので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
日勤シフトより仕事が楽なことが多い
夜勤の仕事の方が日勤よりも楽な時が多かったです。
というのも、昼間の方が人も多いですしラインもフル稼働なので、作業量も日勤の方が必然的に多くなるからですね。
眠気との戦いはありますが、それに耐えれるなら仕事量も少ないですし、楽な部類なんじゃないかと。
夜勤明けの日差しが気持ちよすぎる
夜勤が終わると帰宅する頃には日差しが出ていて、それが気持ちいいんですよ…。笑
一日仕事やり切った感があるので、日勤よりもやりがいを感じられますよ。
普通の人は夜勤をあんまりしないからこそだと思います。
まとめ:総合的に考えると工場夜勤はしんどい
私の個人的な考えですが、3年間経験してきて工場夜勤はやっぱりしんどかったですね。
仕事において何を大切にしたいかで変わってきますが、
プライベートの時間や自分の身体を大切にしたいと考える人にはあんまり夜勤はオススメしません。
しかし、給料の面はやはり普通の仕事より高くなるケースが多いので、求人も慎重に選べば待遇は良くなるはずです。
最終的に決めるのは自分自身ですが、自分に本当に合った仕事なら継続出来るので、
仕事の内容もしっかりみながら決めていけると良いですね。
どんな仕事も大変な部分は必ずありますから、めげずにこれからも頑張っていきましょう!