
それにしても12時間労働っていうのは一般的に”働きすぎ“な部類かなと。
しかも、残業時間が長い人は統計で健康リスクが非常に上がるというのが証明されています。
この記事では、「12時間労働って普通じゃないよ、身体壊します」と言うテーマで、実体験を交えてお伝えしていきます。
私も新卒で入った会社は残業が当たり前の環境で、多い時は月に100時間くらい平気で働いていました。
そこで身体を壊しかけたことから、働きすぎるのは本当にマズいというを認識して貰えればなと思っています。
目次
12時間労働は普通じゃない、周囲でそんなに働いてる人いますか?

「日本人は働きすぎているよね」
こんな話は一回くらい耳にしたことがあると思うんですが、
12時間労働っていうのはその中でも”かなり“働いてる部類ですよ。
引用:マイナビAGENTより
実際にこちらの業種別残業時間の割合と言う資料を見ていくと分かりますが、
産業全体で平均14時間以上は毎月余分に働いているということになります。
しかもこの資料は、会社が申告していないサービス残業の部分はカットされています。
すなわち、14時間どころの話ではなく、その2倍の30時間くらいは普通に残業していてもおかしくありません。
一方、12時間労働と言うのは1日の平均残業時間が大体3時間くらいなので、
月に直すと 「3時間×20日=60時間」は余計に働いているわけです。
年間休日120日の会社でも年間に直したら、 「(365-120)×3=735時間」は残業だけで会社にいることになりますよね。
これって冷静に考えてヤバくないですか。
735時間も無駄に時間を使っているんですから、その時間をプライベートに充てれたらどんなに生活が豊かになることか…。
周りの友人がどれだけ働いているか、ちゃんと把握したことはありますか?
恐らく、12時間労働している人はほとんどいないと思いますよ。
私も友人と仕事の話をたまーにしますが、月に60時間以上残業している人は誰もいませんでした…。
50人くらいは業種も全然違う人に聞きましたが、多くても20時間くらいでしたね。
会社によってこんなに違うのかと正直絶望ですよ。
友人が羨ましすぎて泣きそうにもなりました…。
「12時間も労働しているのは一般的には異常なこと」
だというのを、自分がしっかり理解する必要があります。
12時間労働は身体を壊す原因になる

世間的には働きすぎなのもそうですが、一番考えなければならないことは 「健康リスクが高まる」ということ。
長時間労働は疲労蓄積の原因と言われており、最悪の場合は過労死してしまう危険性もあるほど…。
月間45時間以上の残業からどんどん健康リスクが上がり、80時間を超えてくるとかなりヤバいというのが見て分かります。
引用:厚生労働省ホームページより
またこちらの資料では、「精神障害と心臓疾患による労災認定数の推移」が書かれていますが、
精神障害においては全体の5分の1、心臓疾患においては全体の3分の1の割合で自殺まで追い込まれてしまったというのが分かります。
幸いなことにワークライフバランスを重視する会社も年々増えてきていることから、全体的には減少傾向にあります。
ですが、社員に60時間以上も無駄に働かせている会社は世の中にまだまだ腐るほど存在しているのも事実。
自分が無意識に残業しているのが、ここまで健康被害の大きいものだというのがなんとなく分かってきたと思います。
最悪の場合、死に至ることも考えられるので、自分の働く環境はちゃんと考えないといけません。
「周りも同じように働いているから」
なんて理由で片づけてはいけないんです。
12時間労働は普通で身体を壊しかけた社会人2年目の時の話

私も12時間労働は普通にしていた側の人間でした。
今は転職して残業無しになりましたが、その前は毎月100時間近く残業していて、正直毎日会社を辞めたいと思っていました。
仕事にも当然精が出なくてやる気は無いですし、ここまで残業していると身体も疲労でピークに…。
仕事の無い日はほとんど寝て過ごしていましたし、仕事のある日は逆に寝れなくて毎日4時間睡眠ぐらいでしたから。
辞めたいと思いながらも嫌々働いていたんですが、働き始めてからこの会社おかしいと思うまで約2年。
今思い返せば本当に時間を無駄にしたなと。
逆に1年目は仕事を覚えることに精一杯で、会社が変なのには薄々気づいてはいましたが、そんな余裕も無いという感じでしたね。
若いから何とかなるとも思ってたんですが、途中で残業による慢性疲労で腰を痛めてしまい、仕事するのも大変な時期がありました。
「身体を壊してまで働く意味ってあるのか…?」
とその時感じましたし、友人と仕事の話をしていく内に
「自分の会社はやっぱりおかしい」
と納得して、第二新卒で転職に踏み切った次第です。
腰を痛めるという経験をしたからこそ、辞めたいと強く思うきっかけになりましたが、
まだ働き始めて1,2年位の出来事で正直良かったです。
これが30,40代と転職も難しくなってくる時期だったら死活問題になっているなと少し怖くなりました…。
12時間労働から抜け出すには?

12時間労働から抜け出す方法はこの”2つ”だけです。
- 残業時間を減らす工夫をする
- 物理的に残業が減らないなら転職する
「周りの環境を変えるには自分が変わるしかない」
ということ。
詳細を見ていきましょう。
残業時間を減らす工夫をする
これが本質ですね、今の残業時間を抑えられるように全力で努力しましょう。
自分が原因で仕事が増えてしまって結果的に残業している人も多いので、そういう人は、
- 無駄な仕事は一切引き受けない
- 定時になったら全て切り上げて帰る
ポイントは、いきなり仕事をしなくなった同僚や上司からも怪しまれるので、ちょっとづつ行うこと。
「今日は5分早く帰ろう」
とかそんなぐらいのペースで構わないので、自分でコントロールできる残業は慣らしていきましょう。
物理的に残業が減らないなら転職する
- 「そうは言っても残業時間減らせないんだけど…。」
- 「会社がそもそも残業前提で働かせてるんだけど…。」
そのまま働き続けても残業は恐らく減りませんし、定年まで悩み続けることになりますよ。
ぶっちゃけ、残業が無い・少ない仕事や会社なんて探せばいくらでもありますし、自分から動けばいくらでもチャンスは転がってます。
今の会社じゃないといけない理由があるなら止めませんが、別に思いがある訳ではないなら辞めるべきです。
もう少し自分を労わってあげても良いんじゃないでしょうか。
そんなに消耗して働く必要は無いですよ。
まとめ:12時間労働からは一刻も早く抜け出すべき

12時間労働は自分が思っている以上に健康リスクが多いですし、最悪の場合は死に至るぐらい恐ろしいものです。
そして、12時間労働は当たり前では無くて一般的に考えてもおかしいんだという認識を持ってください。
自分の努力で残業を減らせるなら行動すべきですし、
そもそも残業を減らすことは不可能ならそれは転職も視野に入れて良いと思います。
どんな理由であれ、長時間残業をすることは決して良いとは言えないので、今の環境は改善していく必要がありますよ。
私自身、身体を壊した経験があるので無理しないで欲しいですが、
時には責任感を捨てて逃げることも大事ですよ、というのをお伝えしてこの記事は終わりにしたいと思います。
皆さんの生活がもっと楽になりますように、この記事が参考になれば幸いです。
日本人って元々働きすぎだけど、それにしても多くないかな…?